革靴の靴擦れの話。

中学から高校の六年間を革のローファーで通学し、それ以降は革のヒールパンプスを愛用しているので革靴歴は結構長い私ですが、いまだにおろしたての靴は靴擦れします。ただ、長年戦ううちに自己流ですがその戦い方を覚えてきたので、シェアしたいと思います。参考になれば嬉しいです。

 

・おろす前にやること

 本革靴は足に馴染むことを想定して横幅などは少しきつめに感じるくらいのジャストサイズを購入する方が多いと思います。そこでまず、私は買ってきたらすぐに足の形に馴染みやすいようにシューストレッチャーを入れておきます。シューストレッチャーは革靴を買うことが多い人は持っていると便利だと思いますが、なければないでいいかも。そして室内で履いてみて少しの間過ごして足に馴染ませます(突然歩き回らず、まずは座って過ごす時間から)。

そして購入したばかりの革靴はかかと部分がカッチカチなので、お手入れ用のオイルなどをなじませながらグニュグニュと柔らかくなるように揉んでみたりします(これはおろす前に限らず、何度か履いて馴染んでくるまでやります)。もちろん靴により様子をみながらですが、恐れずにわりと思い切りグニュグニュしても大丈夫なものです。かかとの靴擦れ対策にはこの揉む作業が結構重要かもです。

※ジャストサイズではなく大きめを買ってしまっている方は、それも靴擦れの原因になるのでパカパカしないように厚めの靴下や中敷なので調整することをお勧めします。

 

・靴擦れをしてしまったら

 室内で「よし!結構大丈夫そう!」と思っても外でアスファルトの上を歩いたり階段やら何やらと色々な動きをしてみると、靴擦れしてしまう時もあるのですよね。そこで、靴擦れができてしまった際の足のケアです。

水膨れになる前、または破れていない軽度な水膨れ状態であれば絆創膏で保護しておきます。水膨れが破れてしまった場合は、浮いている皮を綺麗に取り除いて(ばい菌が入らないよう注意)キズパワーパットなどの湿潤療法(モイストヒーリング)系の絆創膏を貼ります。※ちなみに私は破裂寸前と言わんばかりにパンパンの水膨れは自ら潰して皮を取り除き、後者のようにモイストヒーリングに切り替えてしまいます。これは良くないのだろうけど、無理して絆創膏で過ごしてしまうと思わぬタイミングで潰れてしまう可能性があるので…。そうすると靴や靴下も汚れるし出先ではちゃんと処置できないですし。

靴擦れに絆創膏類を貼って過ごす時、粘着部分が歩いているうちに端から少しずつ剥がれてきて、気づいたらストッキングや靴下がべたべたになってしまうことがあります。モイストヒーリング系は特にそうなのですが…洗濯する時にも落ちにくいし、ストッキングはそれが原因で穴が空いてしまい出先で困ることもあります。それを対策できるものを最近思いつき、試してみたらとても良かったのでご紹介します。


 

 

上記のような保護フィルムです。楽天Amazonでそれぞれかかとの靴擦れにちょうど良さそうなサイズ感のものを貼ってみました。私が使用しているのは上の楽天で買えるリバテープのSサイズです。薬局だと絆創膏や包帯などのコーナーにあるかな。これ、ラップのような薄さの保護フィルムなのですが(透湿性あるのでムレにくいし貼った感じの違和感はないです)、これを絆創膏やキズパワーパットを覆うように大きめに貼ると、絆創膏の端が保護されるので剥がれていくることもありませんし、フィルムは滑りがいいので履き心地も良くなります。また、このフィルム自体の端がもし剥がれてきても絆創膏のようにベタつきません。このフィルムに出会うまでに、キズパワーパットでいくつストッキングをダメにしたことか…。本当にこれに出会えて良かったです。とてもおすすめです。

私の場合、大抵は1度このかかとの靴擦れを乗り越えてしまえば、その後はその靴をそれなりに快適に履けることがほとんどです。(ただし、よく履いていた靴でも久しぶりに履くと靴擦れするところからやり直し…なんてこともあるので、久しぶりの靴は要注意です。)

 

しかし、ちゃんとサイズがあっていてもどんなに対策をしても上手く馴染まない靴もあるものです。しばらくチャレンジしてもダメな靴は「合わなかった」ということで、私は諦めて車移動などで歩かない日専用にしています。そして何足か試してみると、自分の足になじみやすい靴の形や相性の悪い靴の形が何となくわかってくるものです。この秋冬はローファーがトレンドになるみたいだから、革靴を購入する人も多いのでしょうか。本革靴って少し値段は張るけどこうして馴染んでくるのも愛着が湧くし、そうするとお手入れとかも楽しくなるし、長く大切に履ける靴に出会えると嬉しいですよね。

また、次の機会に今度はお手入れやカスタムの話も記事に出来たらと思います。