結婚を祝えなくても「本当のファン」と名乗っていい!という話

以前若手俳優のカノバレについて書いた記事と内容が一部かぶるけれど…

 

yogoretemoiino.hatenablog.com

 

今話題になっているarsのNさんの結婚についても色々と思う事があり、似たような話になるけれど今回記事にしました。

過去記事では主に「匂わせや画像流出など自業自得と言えるカノバレで炎上してるの馬鹿じゃねーの?」って話と「ガチ恋じゃなくても恋愛なんて知りたくないんだよ」っていうお話をしていますが、今回はそんな話にも触れつつ「結婚をお祝いできないのは悪いことじゃないよ、それでも胸をはってファンを名乗ってくれ」というお話のつもりで書きます。

 

経緯がどんなものであれ、交際発覚や結婚発表があれば寂しく感じたり落胆したり不快な気持ちを露わにするファンはいます。そしてそれに対して「祝えないなんて本当のファンじゃない」とか「自分が結婚できると思ってたの?」みたいな言葉を投げつける人もいます。今回もそう。でもそれらは見当違いで想像力がない発想だと思うんです。実際に「本気で自分が結婚することを望んでいた」と落胆したり嫉妬から相手に攻撃的な態度をとる人も勿論いると思うけど、結婚を祝えない気持ちでいるファンの多くは適切な距離感をもって応援してきた所謂”健全な”ファンだと思います。

私はお祝いできない彼女たちに寄り添いたい…。別に私はarsは「J-POPの中の一つとして好き」という程度のファンであって彼らのオタクなわけじゃないけど、お気持ち察しますと言いたいです。

(このブログはお二人の結婚自体を否定する内容ではありません、あくまで「結婚を不快に思うファンも居て良いんですよ」という話です)

 

これまでの匂わせについては検索すれば山ほど出てくると思うので具体的な例はここでは割愛します。私は彼のオタクなわけではないのであの匂わせ騒動で「彼女がいる」ということ自体にはダメージを受けませんでした。しかし私の中での彼の好感度は落ちました。「彼の彼女が自身のファンに向けた公式コンテンツで人気男性アイドルとの匂わせを発信している」ということだけでなく、「結果的にそれを容認してしまっている状態である彼」も含めてちょっと気持ち悪いなと。社会人経験も長い大人同士が、双方のファンの気持ちを蔑ろにした振る舞いを敢えてしているという印象。「arsのN」というコンテンツに雑音がまじってしまった感じは多少ありました。

 

アイドルもプライベートは自由なので、基本的にファンがそれを妨げることは許されないと思います。だけどファンはプライベートを”尊重”すべきであれど”応援”まではしなくていいと思うんです。「結婚しました」に対して「許さない!認めない!別れなさい!」と妨害する権利はないけれど、「おめでたい」とまでは思わなくていいのです。勿論、祝える気持ちを持てれば双方にとって楽ではあるけれど、寂しい気持ちや嫌な気持ちを抱いたって「ファンじゃない」なんていうことはありません。内なる気持ちが肯定的であれ否定的であれ受け止めることまでが出来れば十分なんです。

ファンはアイドル活動で見せる人柄などあくまで「仕事上で発信している面」を好きになって、その仕事に対価を払ってCDを買ったりコンサートに行ったりして応援…人によっては恋に似た感情を抱いたりしているわけですから、一個人としての交際や交友関係などプライベートなんて良くも悪くも関係ないんです。そこは商品として提供されている部分ではないし対価も払っていないのだから。

(そういう意味では結婚発表自体が不要だと私は思っています。「私事ですが」って私事なら発表しなくていいぞ!と。それを機に引退や産休育休とか夫婦セット売りしていくとか仕事に影響が出てくるなら別だけど、普段は「プライベートは見せたくない」「プライベートはそっとしておいて」みたいな空気のくせに突然「私事」を発表してきて何なら肯定・祝福・あたたかい見守りができないファンが居心地悪くなるような空気を作るなよと思ってしまいます。商品として提供されているその人の事が好きだからと言ってその家族や恋人にまで好意的な感情を抱くとは限りませんからね。まあ、付き合ったり別れたりみたいな口約束とは別で、婚姻関係に関しては家族として生活していく以上は何処からかバレますから、意図せず変にバレるよりもタイミングを見て自ら発表するのが無難なのでしょうけど、それならできるだけサラッと”祝福も要らんし自分も仕事でそれに触れることはしないので今後も変わらず頑張ります”みたいなスタンスでやって欲しいな、個人的には。それと余談ですが結婚を機に「◯年交際」とか交際期間の長さを強調して純愛アピールするみたいなのも好きじゃないです。なんで過去を遡って「あの頃もすでに付き合ってました!」と明言されなければならんのか意味不明です。要らんだろ。)

 

勿論「自分が知らないプライベートも含めてありのままの彼自身を応援するんだ!一人の人間として好き!」というスタンスも立派だと思いますが、それだけが「本当のファン」ではないと思います。交友関係、恋愛、結婚などというプライベートの出来事に対して肯定的な気持ちを抱いていなくても、彼が芸能活動をしている姿が好きで応援してきた・しているのであればそれは立派な「ファン」だと思うんです。正式に発表されたからには、ファンを続けていく上であの人と結婚という事実を受け入れていかなければならないけれど、それは肯定できなくても祝えなくてもいいんです。今回の結婚に対して、あらゆる想いから嫌な気持ちや寂しく感じる気持ちを露わにしてしまって、ファンでも何でもない外野の人や祝えない人を認めない排他的なファンに心ない言葉を投げられてしまった人、どうか自信を持って「自分は彼のファンだ!」と言ってほしいです。

 

…しかしプライベートは自由であるとはいえ、「一般人と同様に自由」ってわけにはいかないですよね。提供する商品が「自分自身(の一部)」である以上、自身の商品価値を落としたり、あるいは提供しているコンテンツの受け取られ方が変わってしまうようなプライベートはなるべく見せないようにしてほしいものです。交際を知るにもあらゆる形があるけれど、「本人たちはファンに配慮して隠す努力をしてくれていた」という状況と「本人たち(もしくはどちらか)が交際を匂わせる内容を自らファンに向けて発信し続け、いたずらにファンを不快にさせていた」とでは受け取り方が違って当然だもの。プライベートは仕事と切り分けてそっとしておいてほしいなら、商品として提供すべきでない部分をファンに向けたコンテンツで発信しないでよね。ファンの応援を恋愛のスパイス()扱いされるなんてたまったんじゃないっての。

 

あらためて、お祝い出来ずやり場のない想いを抱えたファンの皆様、お気持ちお察しいたします。ひとまず活動休止期間までたくさん活動するようですから、これからまた充実したオタク生活ができますように。

そして逆にこれを読んで気を悪くした方がいたらごめんなさいね。。