クレカとかポイントカードのお話

今日放送の『マツコの知らない世界』はポイ活の話なのですね。

ポイ活なんて言葉は使ったことがなかったけれど、よく考えていたら私も結構ポイント比率とか割と気にしながら生活しているなぁと思いました。皆さんポイント貯めてます?私はポイントカードをすぐ作ってしまう方なので何を貯めているか挙げたらキリがないですが、日常的に特に意識してためているのはJALのマイルモッピー楽天のポイントです。

 

食料品はイオン系列のスーパーで買うことが多いのでイオンJMBカードを使っています。イオンカードでJALのマイルが貯められるカードです。これはイオンカード(クレジット)・WAONカード(プリベイト式電子マネー)・JMBカード(JALのマイルを貯めるポイントカード)の3つの機能が備わったカードです。日常的にはクレジット機能よりもWAONの方が何かとポイントがお得なことが多いので(ファミマが特約店だったり)WAONオートチャージに設定して、WAONで決済可能なときは基本的にそちら支払うようにしています。クレカ機能の方はエクスプレス予約にも利用可能なので、飛行機だけではなく新幹線利用時にも重宝しています。また、何かしらの通販を利用する際はJMBのeマイルパートナーを確認するようにしています。ここの広告からサイトに飛んで利用すると、マイルが貯まるのです。(マイル反映かなり遅めですが…)大手百貨店やユニクロや大手家電量産店、そしてGucciなどのハイブランドの公式オンラインショップまで、意外と日常的に使うお店が広告を出していたりするのでこれを逃さない手はありません。

あまり飛行機に乗ることがなくてドカン!とマイルを貯める機会は少ない私は、とにかく日常の出費でなるべくマイルを貯めたい。そしてそのマイルでお得に旅行に行きたいのです。

 

そしてもう1つ、モッピーというポイントサイトです。バイトができない年齢の頃に少しでもヲタク趣味に使うお金を増やしたかったのがきっかけで使い始めたのが「お財布.com」というサイトなのですが、そのサイトのサービスが終了し、お財布.comユーザーは同じ運営会社がやっているモッピーに移行したという形で現在利用しています。10年以上…!(※モッピーも12歳から使えるようです)「まとまったお金がもらえる!」というわけではなく小銭貯金のような感覚ではありますが、これまで悪質なスパムメールの被害などは一切ない善良なサイトです。こちらもJMBのeマイルパートナーと同様に主に広告利用でポイントが貯まるシステム。ヤフーショッピングや楽天市場など日常的に使う通販サイトはもちろん、デパコスの公式オンラインショップは特にポイント比率が高いことが多く、5〜8%ほどポイントが付いたりします。私が主に利用する広告はYahooショッピング、楽天市場、YSLビューティーキールズ、ワタシプラス、ウサギオンライン、アイルミネなどです。各ショッピングサイトで貯まるポイントがある場合は広告利用ポイントとの二重取りになる形なのでお得な場合が多いです。あと、これは大人のユーザーに限られてしまう話ですがモッピーはなんといってもクレカを発行のポイント比率がいいのです。年会費無料のクレカを発行しても数千円分のポイントがついたりするので、作りたいクレカがある場合はここの広告経由だとかなりお得なのでは…と思います。各広告に実際に広告利用した人の口コミも掲載されているのでその点も使いやすいと思います。広告利用以外に、アンケートやサイト内のコンテンツでも一桁円分とかですがポイントが貯まります。ポイントの交換は銀行振込や電子マネーや他社ポイントなど豊富なので結構便利です。最低交換額も低めな設定なので「貯めても貯めても結局交換可能額に達せず…」みたいなことにもなりにくいです。

 

そして楽天ポイント。私は楽天カード所有者なので、楽天ポイントカードを兼ねているクレカを使って楽天ポイントを貯めています。クレカ決済に関しては、先に述べたイオンJMBカードは主にイオン系列のスーパーなどに使っていたり、その他だとルミネではルミネカード、西武百貨店ではクラブオンカード…とそれぞれポイント比率の良いカードを所持している場合はそれを使うようにしています。なので楽天カード楽天市場で…という感じでは勿論あるのですが、私は主に「所持しているカードの特約店ではないお店」で買い物をする時にこそ楽天カードを使っております。これはなぜかというと、よくあるクレジットカードは大抵特約店以外ではポイント比率が0.5%なのですが楽天では1%とポイントが高めだからです。さらに楽天e-NAVIで毎月キャンペーンが更新されていて、エントリーするとポイント比率がアップするチャンスが結構あります。ただし、ポイント比率は良いけれど、他のカードのように他社ポイントや商品券に交換したりポイントに応じたギフトに交換したりということが出来ず、楽天ポイントは基本的に楽天ポイントあるいは楽天ペイで使うしかない…という融通の効かなさがデメリットなのかな。

 

以上の3つが、庶民の私がチマチマ貯めているポイントでございます。チラッと名前出したけど、ルミネカードクラブオンカードもそれぞれルミネでの買い物が5%オフ・西武百貨店での買い物が5%還元なので、そこそこ高いアパレル商品を買うときには何千円分も得をしたりします。それぞれ使う機会がある方はにはおすすめです。割引やポイント還元、上手く使ってお得に生活したいですよね。オタクってお金かかるもん!

 

 

 

モッピー!ポイ活応援ポイントサイト

リップベースがポーチに眠りしマットリップを救う

リップメイクはツヤっとした仕上がりを好んでいて、定番だけどYSLのルージュヴォリュプテシャインがお気に入りです。ツヤ系のリップは縦皺が目立たないし色ムラにもなりにくいからササっと塗れて便利なんですよね。

そんな私ですが、色味が気に入ると時々マット〜セミマットのリップを購入してみたりもするんです。ところが、タッチアップでは「マット苦手な気がしていたけど、これなら意外とイケる!」と思っても、家に帰って自分で付けてみると縦皺が気になるわ時間が経つと乾燥した部分が目立ってどんどん汚くなるわで結局ポーチの奥底で眠らせる羽目に。

 

これまでのマットリップ救済方法としては、フローフシのリップ美容液(38°C99°F LIP TREATMENT ±0:clear)やコスメデコルテのリップオイル(リップオイル | ポイントメイクアップ | DECORTÉ)と重ね付けして潤いとツヤを足して使うということをしていました。この2つも綺麗なツヤと密着感ですごく良い仕上がりになるのでお勧めではあるのですが、マットリップの本来の良さは殺してしまうことになるんですよね。

ポーチで眠るマットリップたちを無駄にしたくなくて色々と「リップベース」と名のつく商品を試したけれど、どれも「普通のリップクリームと何が違うの?(保湿はされど口紅に対するプラスな作用が見当たらない)」あるいは「むしろこれにより乾燥が加速してるのでは…」という感想を抱くことが多く、「私の唇でマットは無理なのかな」と思っていた矢先、辿り着いたのはこちら!リップベースを検索していれば絶対出てくるど定番!

 


 

 

M・A・Cは楽天に公式ショップがあるのでそちらを貼っています。送料無料。デパコスは通販で探せば安く売っていたりしますが、本物の並行輸入なのか偽物なのか判断できないので、私はなるべく公式で購入しています。こちらはラッピング対応もしてくれるのでプレゼント購入にもありがたいです。

ちなみに今は限定でパッケージがピンクのものが販売しておりまして、私はこちらを購入。(中身は一緒です)


 

 

塗った感じはM・A・Cのリップ特有のあの甘い香りがするリップクリーム(ツヤやオイルっぽさは無し)という感じで、マットリップを重ねても「縦皺が皆無!」って感じではありません。人間の皮膚なんだからそれが当然だけど、ツヤ系リップのつるんとした感覚に慣れていると「こ…これで大丈夫なのかな?」という気持ちも。けれど、この下地は時間が経ってから効果がわかりました。以前なら時間が経つにつれてどんどん縦皺に入り込んで皺や乾燥した部分だけ色が濃くなってしまって、不意に鏡で唇を見ると汚い崩れ方にギョッとしたものですが、この下地を塗ってあると全然違うんです。ほとんど色むらにならず、目立つような乾燥もなく、色の落ち方も唇に馴染むように落ちていく感じで崩れ方がキレイ。もっと早く試せばよかったなぁ…。M・A・Cの口紅はあまり合わなかった経験があったので、ベースもどうなのかな…となんとなく後回しにしてしまっていました。

これでようやく、ポーチに眠りしマットリップたちをマットリップとして生かしてあげられそうです。しかしマットリップを生かすには下地より何より日頃のリップケアが大切ですよね。流石にカサカサの剥けた唇をキレイに補正するほどの力はこの下地にもないですからね…。

 

ちなみにマックのリップベースはマットリップに特化したものだそうで、私はツヤ系の時のベースは特に「これでなくては!」ってことでもないけれど上記で紹介したフローフシやデコルテのほかにYSLのルージュ ヴォリュプテ ウォーター カラーバーム |メイクアップ| イヴ・サンローラン公式オンラインブティックの1番:ナイトリハブリップマスクが保湿力・ツヤ感ともにお気に入りです。

田中みな実の無駄遣いをしないで欲しい

春服が日の目を見ないまま春が終わってしまった。このままだと今年は水着も買わないのが正解かも。湘南の海も今年は海水浴場が中止ですってね、行ったことないけれど。そんなことを思いながらお洋服屋さんのオンラインショップを毎日眺めている。毎日更新されるわけではないからいい加減これも飽きているのだけど。

私がよく着るブランドのオンラインショップやSNSを見ていると、近頃どこも「田中みな実さん着用!」という謳い文句で溢れている。きっと田中みな実が着用するとよく売れるのだろう。しかしそれらのブランドはどれもオンラインショップのモデルさんの身長が170cmくらいあり、160cm台前半くらいのモデルさんでギリギリかな?という印象の丈の洋服が多い。そんな中、153cm田中みな実がそれらの服を着ると物凄くちんちくりんに見えてしまう。今季の新作に多いロングスカートを着用する際は決まってしゃがむようなポーズや変な立ち方で丈感がわからなくしてあったり、写真がトリミングされて足首までで切られていたり、とにかく丈感が出ないような撮り方ばかり。あくまで"田中みな実が着用した"という事実を作るためだけの写真だというのが見え見えなのだ。身長の誤魔化し方が露骨すぎてもはや田中みな実に失礼なのでは?とすら思う。
田中みな実自身は身長が小さいながらも本人の体型維持の努力もあり頭身のバランスがすごく良いと思う。似合う服を着ればすごく綺麗に見える。それなのにこんな風に起用するのは服も彼女もどちらも勿体ない。田中みな実をファッションモデルに起用するなら、「低身長を写真でどうにか誤魔化す」ではなくて「低身長さんがバランス良く綺麗に着こなせる」というテーマで撮ってほしい。田中みな実の無駄遣いをするな!(しかし実際、丈なんて合ってなくても着用したという事実さえあれば売れるんだろうな…)

それにしても、私は田中みな実を目指しているわけでもないし系統的にも似てる感じではないと思うのだけれど、最近は服を買うにも「田中みな実さん着用」、コスメを買うにも「田中みな実さん愛用」という謳い文句の商品を手に取ることが多い。…私は知らず知らずのうちに田中みな実を目指しているのだろうか。みんなのみな実、恐るべし。

 

家に蟻が出る

外出自粛をしている間にいつの間にかこの季節。虫が苦手な人達の戦いの季節がやってまいりましたね。

私の家はマンションの2階なのですが、ベランダが敷地内のお庭に面しているせいなのかこの時期になるとベランダに蟻が大量発生します。そしてちょくちょく家の中にも入ってきてしまって非常に困る。そんな中、こちらに助けられています。

 

 

 

 

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去年から使用しているのですが、これをベランダに撒くと不思議なことにすぐに蟻の数が減っていくのです。すぐにゼロ!というわけではないけれど、少なくともこれを撒いてからは家に入ってくることがないし、ベランダにいる蟻の数も目に見えて減ります。

蟻の発生に悩んでいる人達に是非試してみてほしい。ちなみにうちに出ている蟻はざっくりググった感じだとイエヒメアリ?っていう種類かもです。

 

しかし蟻なんて些細な問題よね、先日この家に住み始めて初めてゴキブリが出てしまいました。今後はその対策なんかも頑張っていきたいと思います。とりあえずブラックキャップ買ってきましたが…。バルサンなど色々と戦っていきたいと思うので、効果的だったものがあればまたご紹介しますね。

虫苦手民が虫に怯えず快適なおうち時間を過ごせますように。

 

リアルファー反対なのもわかるけれど、今後の話をしましょうよ

長年大切に使っているリアルファーの製品がいくつかあります。祖母の形見であるミンクの帽子とショール(何十年も前の物かも)、10年近く前に買ってもらったレッキスファーのコート。それから、数年前まで着ていたコートの襟周りについていたラクーン・フォックスのファーは今はティペットにリメイクして使用しています。挙げた所持品数がそれほど多くない(そしてどれも古い)ことからもわかる通り、「毛皮が好きなのでよく購入します」ということではないのですが、防寒という点でこれ以上に優秀なものを私は知らないので、持っているものに関してはなるべく長く使えるように出来る限りの工夫をしています。今は動物愛護の面などからもフェイクファー(エコファー)が流行っており、私自身も近年は特に毛皮製品を購入していませんが、今持っているものについては私は今後も大切に使いたいと思っています。

 

リアルファーの使用を反対する人が多くいることは、理解します。私もリアルファーの製造過程については思うこともありますし、肉や魚が生きている姿からスーパーに並ぶパック詰めになるまでの過程もそうですし、切り身になっていない魚をおろすときにも躊躇いがあります。私はそれでも身に着けているし食べているけれど、そこで「食べない」「身に着けない」という選択をする人がいることもわかります。そのような選択をすると「じゃあ革製品は?羽毛布団は?野菜はいいの?卵は?」などと言われることがあるかもしれないけれど、自分の中で「これなら良い」と思える線引きは感覚的なものだと思うし、その選択をするのに他人に対して矛盾なく説明できなくても良いものだと思っています。ただしそれは他人にそれを押し付けないことが前提での話です。現時点で日本では一般的に購入が可能な状態なのですから、それぞれの選択が尊重されて良いと思っています。

 

先日、私が身に着けているリアルファー製品をみた友人に「見た目が可愛いからってリアルファーはダメだよ、フェイクファーも今は見た目も肌触りもリアルだし十分だよ!死体を身に着けているみたいで嫌じゃないの?私はリアルファーなんて絶対に買わない!フェイクファーにしなよ!」などと強い口調で延々とリアルファーを非難されるとともに、フェイクファー製品を執拗に勧められました。私が長年大切に使っている物に対して突然敵意のようなものを向けられたことに驚いたし、内容もあまりピンと来ませんでした。私は「毛皮は防寒にとても適している」と思っていましたが「装飾として身に着けている」という感覚がなかったのです。勿論アパレル商品ですからデザイン性もありますし華やかで素敵なものだと思いますが、個人的には「見た目は少しゴツいけど暖かいから…」と実用性重視で身に着けていたものなので、「毛皮製品を身に着ける人=自分を着飾るために動物を見殺しにして死体を身に着けている人」みたいな発想があまり自分の中での毛皮に対する感覚とマッチしなかったのです。彼女の中では「毛皮=とても実用的で優秀な防寒具」という大前提が抜け落ちていたように思います。私は彼女の主張に納得するよりも、色々と決めつけられた状態で非難されたことによる不快な気持ちが大きかったです。どこかの受け売りでリアルファーのデメリットとフェイクファーのメリットだけを見て感化されたのでしょうか。彼女にとってはそれが正義だったかもしれないけれど、私にとっては一方的で感情的な暴言でした。

彼女は私にどうしてほしかったのか疑問です。「そうだね!毛皮は良くないね!もうこれは捨てます!」とリアルファー製品を捨てて、類似した形のフェイクファーの製品を身に着ければ満足だったのでしょうか。まだこれからも十分に着用可能な状態の毛皮製品を無駄にして、なんらかの形で環境破壊に加担しているかもしれないフェイクファーを身に着けることが何に対して良き影響をもたらす行為なのでしょうか。

 

今後の生産や購入をどうしていくべきかという問題については私も色々と思うことはありますが、ここでどうすべきかと答えを出すことは私には難しいです。毛皮にメリットとデメリットがあるようにフェイクファーにもメリットとデメリットがあり、どういった改善が可能か不可能か…不勉強な状態で「こうすべきだ!」という判断は私にはできません。しかし、一部のハイブランドやセレブがリアルファーからフェイクファーへ切り替えたことからも、現状をしっかり調べて動物愛護や環境問題に真剣に向き合う層よりももっと浅いところで、私を非難した友人のようにトレンド感覚で「リアルファーは悪!今時はエコファーがいけてる!!」みたいに主張する風潮があるように思いますし、ネットで出回るわかりやすくショッキングな映像なども手伝いそれはもっと広がるのでしょう。

そのトレンドにより、毛皮反対派の主張のメインが"今後どうすべきか"という議論ではなくて「毛皮製品を身に着けている人への非難」という短絡的な攻撃になってしまうことを私は恐れています。所持している毛皮を手放す,破棄する,しまい込むしかないような状況は、動物愛護にも環境保護にもつながらない、ただの感情的な制圧でしかありません。

 

リアルファーの販売・購入に肯定的であれ否定的であれ、またはそのどちらでもなくても、「既に持っているものに関しては大切に使いましょう」は共通の認識で良いのではないかと思うんです。毛皮を愛用するひとの中には、その目的が装飾であれ実用性であれしっかりお手入れをしたり時代や年齢に合わせてリメイクしたりと、本当に長く大切にされている方が多くいらっしゃると思います。私が所持しているものもどれも古い物だし、祖母の形見なんて古すぎていつのものかわからないくらいですが、毛艶もよく裏地も綺麗な状態なので今後も長く使いたいのです。それは今後もし仮に毛皮の生産や販売に制限が設けられたとしても同じです。所持している以上は、無駄にしまい込んだり捨てたりすることこそ愚かだと思います。

 

今所持している人を責めるのではなく、今後の話をしたいですよね。

 

バスケのブーイングは意地悪じゃないのよ~という話

プロバスケの試合観戦後にSNSで試合について検索していると、ちょくちょく見かけるのがブーイングの是非。

最初に言っておくとバスケの試合で相手のフリースロー時に観客が行う「ブーイング」というのは、選手やジャッジに不満や非難を示すための野次や暴言のようなものではありません。主にゴール裏を中心に声や物音を立てたり、あるいは敢えてシーーーンとしたりして、相手チームのフリースローをする選手の気を逸らせたりプレッシャーを与えて邪魔をしてやろうぜ!という応援文化の一種です。(暴言や差別・侮辱のような意味合いの物を掲げることはないですし、フラッシュを向けたり物を投げるだとか本当にプレーの妨害になるような行為はNGです。)ブーイングをしている人の多くは相手チームに敬意をもって楽しんでいますが、「相手の当然の権利だから邪魔をしたくない」「相手の失敗を願うのは良くない」などそれぞれの理由でそれに参加しない人も勿論います。

私はバスケ観戦で初めてブーイングを見た時、今まで認識していた罵詈雑言の"ブーイング"とは違って「応援しているチームに加勢する」というような参加型のエンタメ感があって面白い文化だなーと思いました。

 

海外ではこのような面白いことをするファンも。

 

そして日本のBリーグでも、名物化しているブーイングなどがあります。

basket-count.com

 

ブーイング否定派の意見も理解します。バスケにおけるブーイングという文化を知らずに初見でそれを見たのならすごく意地悪なものに見えても仕方がないし、「相手の失敗を願って、失敗したら喜ぶ」というのも普段生活している上での感覚でいえば褒められたものではないです。だから私はブーイングをしない主義の人は当然しなくて良いと思っています。

ただ、個人がしないという選択をしたとしても、会場ではフリースロー時に大きなブーイングが当然起こります。それに対して「この人達は相手を貶めることで楽しんでいるんだ…」という認識のままジッと黙っているのは少なからず不快な気持ちを抱くと思うし、ブーイングしてる方もそう思われてしまうのは不本意だと思うのです。そこで、今回は「私がどのような意識でブーイングを楽しんでいるのか」について書いてみようと思います。これは私個人の考えですが、ブーイングしない派の人達の不快度がすこしでも軽減し、観戦がより楽しめますようにと願いを込めて。

 

私にとってのブーイングは、「相手が手ごわいからこそ、ディフェンスの1つとして好きなチームに加勢する」という、好きなチームへの応援・そして素晴らしい相手チームへの敬意のような気持ちの表現でもあります。それに加え、「どうせこちらが何をしようが集中してれば入るだろうけど…とりあえず楽しく悪あがきして邪魔してみよう!」という遊び心だったり、もし外したら「私達ファンのブーイングが外させたよね!」というしょうもない冗談だったりとか、そんなふうに観戦を楽しむ方法のひとつです。そこに相手チームの選手への悪意や憎悪はないし、選手たちだって勿論それをわかっているからこそなりたっている文化だと思っています。相手がミスした時に起こる拍手も、そのミスに対して嘲笑したり馬鹿にしたりする意味合いではなく、相手のミスにより応援しているチームにラッキーなチャンスが生まれたことに対して拍手をしています。これも”手ごわい相手”と認識しているからこそ相手のミスが「ラッキー」なわけです。決して相手チームに対して悪意を持ってやっているわけではありません。

 

だから、観戦におけるマナー・ルールを守って楽しくブーイングしている人達のことも非難したりせずにどうか尊重してほしいと思うんです。「近くにいた〇〇ファンの人が足踏みで音を鳴らしてブーイングするのまじでやめてほしい!子供が真似する!」(※足の踏み鳴らしは会場によってはアナウンスで煽るくらい一般的な方法です)とか、「初めて観戦にいったけどブーイングとかバスケファンって最悪ですね!」みたいなことが書かれているのを見ると、きちんとマナー・ルールを守って楽しんでいる人達が悪者・迷惑扱いされていることに遣る瀬無さを感じます。

特にお子様連れの方は教育上も気にされる方が多いと思いますし、「子供にはブーイングさせないようにしている」ということも結構あるように思います。でも…願わくば、もしお子様がブーイングを面白がってやりはじめた際には「良くないことだから止めなさい」ではなくて上記の通り「それは相手への敬意をもってするもの。」「意地悪な気持ちで失敗を煽るならしない、敬意を持って楽しく応援できるならしても良い。そしてこれはバスケ観戦での文化だから普段の生活でお友達にはしない。」と…是非そんな風に教えてあげてもたえたら嬉しいです。勿論、それぞれのご家庭の方針に口を出す気はないですが…小さいうちは区別が難しいし、お友達に意地悪してしまったら…と考えると「よくないこと」と教えるのも選択肢としては良いのかもしれませんが…。

 

以上で述べたことはブーイングを推奨・強要する意図ではなく、同じ空間で同じコンテンツを楽しんでいるもの同士としてお互いに尊重し合いたいという気持ちで説明した限りです。お子様に限らず全ての観戦客に言えることですが互いの正しい意図を理解した上で「自分はしない」「自分はする」と選べた方がどちらにせよ気持ち良く観戦できると思うのです。色々な応援スタイルが気持ちよく共存できると良いですよね。(全般的な話でなく個々に見てしまうと、本当に悪意・敵意むき出しで双方の選手やファンに敬意を欠いた観戦態度の人も悲しいことに時々居るんですけど…それはバスケの応援文化云々ではなくてその人個人の問題ですので今回は敢えて触れていません)

 

余談ですが、試合観戦での不快な経験という繋がりで…

バスケは基本的に「ホームVSアウェー」ですから、会場自体(演出や会場のMCなど)がホームの応援をしますよね。会場のスタンスとしてはどこも基本的に「アウェーの選手・ファンのみなさん、ようこそ!今日はよろしくね!でも勝たせてもらうぜ!」と温かく迎えてくれる感じではあるけれど、演出の特色とか応援の雰囲気はチームにより結構異なるもので、アウェーに行っても勝敗に関わらず「気持ち良く応援できた!素敵なアリーナ!」と思う事もあれば、「このアリーナはちょっと嫌な感じだったな…」と思ってしまうこともあります。簡単にいうと「ホーム上げ」の方向性が悪意なくとも「アウェー下げ」みたいなニュアンスになってしまって、不快になることがあるのです。勿論、基本的に歓迎する態度でいてくれているし悪意はないと理解しつつも、私もアウェーのアリーナで一度だけ嫌な気持ちになってしまった経験があります。それからは自分が応援しているチームのホームゲームでは常に「アウェーのブースターさんたちが勝敗問わずまた来ようと思ってくれるといいな」と…特別何かするわけではないですけれど、相手チーム・ファンへの敬意を欠くことがないよう応援する際の言葉や態度に気を付けています。

 

「子供だけに優しく」ではなく「人に優しく」ありたい

 

「子供優先」を強要されて、大人の自分が楽しむ権利を奪われてしまった経験はありませんか。私はあります。テーマパークのオタクをやっている人、ファミリー優遇な空気の現場に行っている人、スポーツ観戦が趣味の大人とかでも経験しがちなことかなぁと思います。

(先に断っておきますが、これは「子供への嫌悪」や「子供に優しくすることへの否定」ではなく、「子供優先」「子供だから許す」を赤の他人に強要して他人の権利を奪う大人に対して疑問を抱いているというお話です。)

 

初めてそれを感じたのは、高校1年生の頃に友人と行った動物園でのことでした。私はライオンが大好きなので、窓越しに間近にライオンを見ることができるライオンバスに乗ることをとても楽しみにしていました。ところが、実際に乗車をすると「お子様を前に入れてあげてください」というアナウンスと共に窓と私達の間に子供達が乗り込んできて、ライオンが来ると立ったりしゃがんだり手を伸ばしたりと私たちの視界を遮ったのでした。保護者の方々はご自分の視界なんてどうでもよくて、お子様たちが楽しめればそれでよかったのだと思います。だけど私たちは私達が楽しむために行ったから、子供料金100円で楽しめた子供達とそれよりも高い大人料金(高校生~)360円を払ってただ知らない子供達の後ろに突っ立っていただけの自分たちを思うとなんだか蔑ろにされたようで悲しくて、二人してすごくテンションが下がってしまったことを憶えています。当時は15歳、お小遣いをバイト代だけで賄っていました。大人扱いもされるし子供扱いもされる、そんな年齢だからこそなおさらこんな気持ちになったのかもしれません。

それからは「当人の厚意」という域を超えて他人の権利を奪ってまで強要される「子供優先」という状況に疑問を抱き始め、今も時々モヤモヤすることがあります。

 

私も子供にはそれなりに優しくする習慣があります。子供に限らずとも、他人に親切でありたいと思います。だけどそれは自分の権利を妨げない・あるいは自分が良いと思える範囲での損失においての話であり、義務ではないと思っています。チケット代を払うことや早い時間から整列して待つことによって正当に与えられたはずの自分の権利が見ず知らずの親子に不本意な形で奪われてしまうのは、気持ちがよくありません。キッザニアのように「子供のための施設」であって「大人はあくまで付き添い」と明確に定められている施設であれば良いのです。けれど、大抵の施設はファミリー層だけでなくカップル層や友人同士など「大人料金」を払う年齢の人のみで構成されたグループの来場をターゲットとした広告・企画も打ち出しています。そんな中で、実際に大人だけで行ってみたらあっちでもこっちも「子供優先」「子供優遇」とされると、私たちは笑顔で「どうぞ」と譲りつつも内心は「私達もこれ楽しみにして来たんだけどなー」と残念な気持ちになってしまいます。大人の方が客単価が高いのに、大切にしてもらえないどころか不本意な「子供優先」で不当な我慢を強いられたり、運営側の「子連れ様接待」に巻き込まれたりしているようで、客として蔑ろにされているようで少し寂しく感じます。「ファミリー層を呼び込むために家族連れに優しくしたい」というのは通常の待遇+αとして運営がやるべきことであり(お子様への特典を付ける・対象年齢を定めた子供向けのイベントを実施するなど)、そこにいる権利があるはずの一般客に対して「お子様のために前をあけてあげてください」「お子様に譲ってあげてください」というのは違うと思うのです。

 

また、子供を持つ親はあらゆることを「子供優先」で自分のことを後回しにして生活している人達が多いと思います。もうそれが染みついてしまっていて世の中のデフォルトが「子供優先」であるかのように錯覚することもあるかもしれません。そういう人からしたら列で子供の前に並んでいる人をみたら「なんで大人が?」と思うかもしれないし、子供を喜ばせるために付き添いとして出かけた先で大人がはしゃいでいるのをみたら違和感を覚えるかもしれません。ちょっとしたルール違反も「子供なんだからOK、許せない大人はちょっとおかしい」と思えてしまうのかもしれない。この文章も「これだから子供がいない人は…」と呆れながら読んでいるのかもしれません。しかし世の中には「子供中心」という軸ではない生活をしている人も多く居るのです。それは「自分中心」に考えて子供を蔑ろにするということではありません。大人も子供も人として尊重はしますが、必ずしも子供に甘やかす態度をとるとは限らないということです。それは本来、否定されることではないはずです。

 

「子供の頃に同じようにしてもらったはず」「自分が子供を産んだら同じようにするはず」ということから「お互い様」と言う人もいるかもしれませんが、誰もが子供の頃にそういう素敵な経験をしているわけではありませんし、誰もが親になるとも限りません。また、子供の頃に出来なかったことを自分で稼げるようになって初めて実現できた人達だってたくさんいるし、子供がいても「大人も子供も関係なく順番を守る」と教える親だって多くいます。他人が差し出してくれる厚意以上のものを強制すべきではないし、あらゆる施設の運営も、大人も対象としているサービスにおいて「お子様を優先して」という厚意を強制するアナウンスは、サービスに正当な対価を支払っている客の権利を蔑ろにしているように思います。

 

以前、本田翼さんが「子供に対して特に甘やかす態度はとらない」というようなことを言って一部から批判をされていましたが、人として尊重するという最低限のラインを守っていれば、あとは個人の自由であると私も思います。勿論、子供を甘やかしたい人が甘やかす分には否定はしないけれど、そうでない人が居心地が悪くなるような空間になるのは、「子供に優しい」環境をつくろうとするあまり「人に優しい」とは言えないと私は思います。「子供にだけ優しい」ではなく、大人も子供も男も女もそれらに当てはまらない人も同じように尊重できるバランスの良い人間になりたいし、そんな世界にしたいものです。